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- 2025-10-29
- CATEGORY診療案内
腫瘍科
はじめに-大切なご家族の「腫瘍」に関する不安に寄り添う
「体にできものを見つけた…」
「もしかして、癌(がん)なのかな?」
大切なご家族の体に「できもの」を見つけた時、その不安は計り知れないことと思います。
腫瘍(しゅよう)は、良性のものから悪性のもの(癌)まで様々で、早期発見と適切な診断・治療が非常に重要です。
当院の腫瘍科では、そんな飼い主様の不安に寄り添い、ペットとご家族にとって最適な治療を見つけるお手伝いをいたします。
私たちは、地域密着型の動物病院として、岐阜市の皆様に寄り添い、確かな医療と温かい心で、大切なご家族の命と生活の質を守ります。
こんな症状はありませんか?
もしかしたら、以下のような症状は、腫瘍のサインかもしれません。
・体に「しこり」や「できもの」がある(皮膚の下、乳腺、お腹など)
・食欲がない、急に痩せた
・元気がない、疲れやすい
・咳や呼吸が苦しそう
・排泄(おしっこやうんち)の様子がおかしい
・歩き方がおかしい、足を引きずる
・口の中に出血やできものがある
・腫れが引かない、大きくなっている
これらの症状が見られたら、早めに当院にご相談ください。
診療内容-精密な検査と多様な治療選択肢で、最適な方法を
検査について
腫瘍の診断には、その種類や進行度を正確に把握するための精密な検査が不可欠です。
ペットへの負担を考慮しつつ、質の高い検査を提供しています。
それぞれの検査がどのような目的で行われ、どのような情報が得られるのか、わかりやすくご説明いたします。
■視診・触診
体の表面にあるしこりの大きさ、硬さ、可動性などを確認します。
■細胞診(FNA検査:針吸引生検)
しこりに細い針を刺し、細胞を採取して顕微鏡で観察します。
比較的簡便で、ペットへの負担が少ない検査です。
■病理組織検査(生検)
しこりの一部を採取し、病理専門医が顕微鏡で組織の状態を詳しく観察します。
腫瘍の種類を確定診断するために非常に重要な検査です。
■レントゲン検査
他の臓器や肺への転移の有無、骨の異常などを確認します。
■超音波検査(エコー検査)
内臓の腫瘍の有無、大きさ、周囲への広がりなどをリアルタイムで観察します。
■血液検査
全身の状態、臓器の機能、貧血の有無などを確認し、治療方針の決定や麻酔のリスク評価に役立てます。
■CT/MRI検査(必要に応じて提携病院へご紹介)
より詳細な画像診断が必要な場合や、複雑な部位の腫瘍の場合には、提携先の専門病院でのCTやMRI検査をご提案することがあります。
治療について
診断結果に基づき、獣医師が最適な治療方針をご提案いたします。
腫瘍の種類、進行度、ペットの年齢や全身状態、そして飼い主様のご希望や生活環境などを総合的に考慮し、「適切な1つの治療」を一緒に見つけていきます。
■外科手術
腫瘍を直接切除する治療法です。
特に良性腫瘍や、早期の悪性腫瘍では、根治を目指せる第一選択となることが多いです。
当院では、ペットの身体への負担を軽減する超音波メスなどの先進設備を活用しています。
■抗がん剤治療(化学療法)
内服薬や注射によって、全身の癌細胞を攻撃する治療法です。
手術で取りきれない癌や、転移のリスクがある場合、特定の種類の癌に対して行われます。
副作用を考慮しながら、慎重に進めます。
■放射線治療(必要に応じて提携病院へご紹介)
癌細胞に放射線を照射して破壊する治療法です。
手術が難しい部位の腫瘍や、再発予防、痛みの緩和などに用いられます。
専門設備が必要なため、提携病院をご紹介することがあります。
■免疫療法
ペット自身の免疫力を高めて癌細胞と戦わせる治療法です。
他の治療と併用することもあります。
■対症療法・緩和ケア
腫瘍が進行し、根治が難しい場合でも、痛みの緩和や食欲増進、生活の質の維持・向上を目的とした治療を行います。
大切な時間を快適に過ごせるよう、サポートさせていただきます。
■その他
栄養療法、漢方薬など、多角的なアプローチを検討することもあります。
なぜ腫瘍の早期発見・早期治療が重要なのか
■根治の可能性を高める
腫瘍の種類にもよりますが、早期に発見し、適切な治療を行うことで、完治の可能性が格段に高まります。
特に悪性腫瘍は、進行が早いものもあるため、少しでも気になる症状があれば、早めの受診が重要です。
■治療の選択肢が広がる
早期に発見された腫瘍は、外科手術で完全に取りきれるなど、治療の選択肢が広がります。
進行してからでは、治療が難しくなったり、ペットへの負担が大きくなったりする場合があります。
■ペットの負担を軽減
腫瘍が小さいうちに治療できれば、手術の範囲が小さく済むなど、ペットへの身体的な負担を軽減できます。
■生活の質の維持・向上
早期治療により、痛みがなく、食欲も旺盛で、元気な状態を長く保つことができます。
これにより、ペットと飼い主様にとって、より質の高い生活を送る期間を延ばすことが期待できます。
診療の流れ-不安を安心に変えるためのステップ
初めて腫瘍科を受診される飼い主様も安心して診療を受けていただけるよう、当院での一般的な流れをご説明します。
1.受付での稟告聴取
ご来院後、まずは受付で稟告をお聞きします。
いつ頃から、どのような「できもの」や症状があるのか、その変化など、詳しくお伝えください。
2.獣医師による問診と触診
診察室へご案内後、獣医師が、さらに詳しく症状についてお伺いします。
その後、できものの場所、大きさ、硬さ、可動性などを確認し、全身の状態を細かく触診します。
3.必要に応じた検査の説明と実施
問診と触診の結果、必要と判断される検査(細胞診、血液検査、レントゲン検査、超音波検査など)について、その目的や方法、費用、ペットへの負担などを丁寧にご説明します。
ご納得いただいてから検査を実施します。
4.検査結果の説明と診断
検査結果が出ましたら、画像やデータをお見せしながら、わかりやすくご説明し、現在の診断名や腫瘍の種類についてお伝えします。
5.治療方針の説明と決定
診断結果に基づき、複数の治療選択肢がある場合は、それぞれのメリット・デメリット、費用、今後の見通しなどを詳しくご説明します。
飼い主様のご希望やペットの状況を考慮し、最適な治療方針を一緒に決定します。
より専門的な医療が必要と判断された場合は、提携先の病院をご紹介することもございます。
6.治療開始
決定した治療方針に基づき、外科手術、抗がん剤治療などを開始します。
治療中は、ペットの状態をきめ細やかに観察し、変化があれば速やかに対応します。
7.今後の見通しや注意点の説明
治療開始後も、今後の経過や注意点、ご自宅でのケア、定期的な検診の必要性について詳しくお伝えします。
当院では、お電話での経過確認も大切にしています。
よくある質問-腫瘍科診療に関するご不安を解消します
Q.体にしこりを見つけたら、すぐに受診すべきですか?
A.はい、すぐに受診することをおすすめします。
しこりの中には、良性で心配のないものもありますが、悪性腫瘍(癌)である可能性も考えられます。
早期発見・早期診断が、治療の選択肢を広げ、治療効果を高める上で非常に重要です。
Q.手術以外の治療法はありますか?
A.腫瘍の種類や進行度合いによって、手術以外にも、抗がん剤治療(化学療法)や放射線治療、免疫療法、緩和ケアなど、様々な治療法があります。
当院では、個々のケースに合わせて最適な治療法をご提案し、飼い主様と一緒に選択していきます。
Q.癌と診断されたら、もう助からないのでしょうか?
A.そんなことはありません。獣医療の進歩により、近年では癌であっても早期に発見し、適切な治療を行うことで、長く快適に過ごせるケースが増えています。
進行が進んでいる場合でも、緩和ケアを行うことで、生活の質を維持することができます。諦めずに、まずはご相談ください。
Q.治療費はどのくらいかかりますか?
A.腫瘍の種類、進行度、選択する治療法によって費用は大きく異なります。
検査の内容や手術の規模、抗がん剤治療の期間などによって変動しますので、まずは診察・検査を行い、診断が確定した段階で、詳細な治療計画とともに費用についてもご説明させていただきます。
ご不安な場合は、お気軽にお尋ねください。
Q.セカンドオピニオンは可能ですか?
A.はい、もちろんです。当院では、飼い主様が納得して治療を進められるよう、セカンドオピニオンにも積極的に対応しております。
他院で診断された内容や治療方針について、当院の意見もお聞きになりたい場合は、お気軽にご相談ください。